■JICA課題別研修「鉱山開発における環境対策等研修」

■研修の概要

■背景

 鉱山開発における環境対策が十分でないことにより、地域住民との共生に課題が生じ、安定的な鉱山事業・運営に支障がある案件が多くの発展途上国で発生している。

 日本は、過去に多くの鉱山を有していたことから残存する休廃止鉱山に対して鉱物資源管理体制、鉱害防止対策を整備運用し、環境問題に対処してきた。日本が培ったこれらの技術・経験を、鉱山開発を進める資源国と共有することにより安定的な自国の鉱山運営を図る。また日本とのネットワーク形成につなげる。

■目標

 自国で自立した鉱物資源管理体制の整備を促し、鉱害防止対策の運用が可能となる様、当研修にて鉱業における環境問題を理解し、鉱害問題に対応するための能力を身に付ける。

■対象国

アルゼンチン、ボツワナ、ブラジル、チリ、コンゴ民主共和国、マダガスカル、モザンビーク、ミャンマー、パプアニューギニア、ペルー、フィリピン、南アフリカ、ザンビア

□2020年度

 2020年度は、世界的なCOVID-19感染拡大により研修員の訪日が不可となったため、インターネットを活用した遠隔研修と本邦研修を組合せた研修デザインとした。2020年度はインターネットによる座学のみの遠隔研修とし、施設見学と研修報告会の本邦研修は2021年度に延期とする。

●参加国 チリ(1)、コンゴ民主共和国(2)、マダガスカル(1)、モザンビーク(2)、ミャンマー(2)、パプアニューギニア(1)、ペルー(1)、フィリピン(1) 計8ヵ国11名

●遠隔研修

実施期間:2021年1月12日~3月19日